物
語
物語は一冊の本を私が手にした時に動き出した。
それぞれが思い思いの場所で、理由で、流れていた因果は交わりを始める。
月の姫。
最後の天兵。
まつろわぬ民。
そして、鬼斬りの英雄。
天地開闢の時より、この島国が「トヨアシハラ」の国号を制定して三百年。
月の神と鬼と人の、僅か一夜限りの戦いが幕を開ける。
やがて史実に語られる竹取の物語。
隠された神代。
その要となる一人の少女の名を借りて。
「カグヤ 真蒼小夜」と呼んだ。
登場人物

迦具夜姫命
役柄『かぐや姫』
この物語のキーパーソンでありメインヒロインであり月の人であり諸悪の根源。
主人公が彼女の宮廷護衛として着任するとき、物語は始まる。
趣味は側近である千彩夜を苛めること。あざとくて狡猾、時代を先取りし過ぎなポニーテールが特徴。

千彩夜(チサヤ)
役柄『月の使い』
カグヤを迎えに来たらしい天上人。
幼い容姿と幼い思考の持ち主。強い。常に眠たげ。
大抵、縁側で日向ぼっこをして鳥につつかれている。
もしくはカグヤから虐待を受けている。

ミユキ
役柄『求婚者の一人(大伴御行)』
生真面目なのが長所で短所。
上の二人に比べるとかなりまともな思考の持ち主。
物語序盤では侍女としてカグヤに仕える身となっているが、
ある日求婚者として他の男達とカグヤとの婚姻をかけて争うはめになる。

主人公
役柄『 ? 』
かつての鬼斬の英雄。
今はただの召使兼寝殿内警護。
カグヤに仕えてからはこきつかわれる日々。
※画像は準備稿です。

中臣道頼
役柄『求婚者の一人』
主人公が以前、使えていた家のお坊ちゃん。
致命的に思考がオカシイ。
だが、気さくで善良。
※画像は製作中のものです。

鴨野忠行
役柄『求婚者の一人』
長身で美形の陰陽師。
かつて主人公とともに鬼討伐に参加、指揮をとる。
その功績を認められ陰陽寮を立ち上げた。
今回、彼がとある以来を
それらを補って余りあるほど駄目な性癖の持ち主。
※画像は決定稿です。

多治比真人
役柄『求婚者の一人』
カグヤにとっては兄的な人物。とても爽やかで天然。
というのは表の顔、本性は迦具夜とタメを張れる腹黒。
※画像は決定稿ではありません。

氷雨
役柄 『 ? 』
狐の耳を生やした鴨野忠行の式神。
素直で明るい上にかわいい。
夜な夜な主人公の元に現れては選択肢を出してくる。
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